メルマガを配信する方法として「メールソフトでBCC送信」はオススメできない理由

お店を経営している方や、教室やお稽古ごとなどのスモールビジネスを展開されている方向けに、メールマガジンを配信する方法と選択肢をご紹介します。

メルマガを配信する方法には大きく2つの選択肢があります。

1)自分のPCのメールソフトから一斉メールを送る
2)外部のサービスを利用する

の2つです。

1)の自分のPCに入っている「OUTLOOK」などのメールソフトから一斉メールを送るという方法は、きっと一番始めに思いつく方法だと思います。

この方法であれば簡単ですし、無料で配信ができます。

でも、残念ながら、あまりオススメはできません。

それには3つほど理由があります。

1)操作を間違えて「BCC」ではなく、「CC」で送ると、受信者全員にそれぞれのアドレスを公開することになる。

「BCC」はブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)の略で、送信者以外は他の受信者のアドレスを見ることはできません。
一方、「CC」はカーボン・コピー(Carbon Copy)の略で、他の受信者のアドレスを見ることができてしまいます。
会社内などお互いのメールアドレスを知っている場合や、知られても問題ない場合は良いのですが、お店のお客さんなどの場合は大きなクレームにつながる可能性があります。

2)迷惑メール判定をされて届かないメールが大量に発生する可能性がある。

メールソフトからメールを送付する場合、通常メールサーバーというものを経由します。
メールサーバーにはIPアドレスという固有のナンバーが割り振られており、一つのIPアドレスから大量のメールが送付されていると、メールを受信するプロバイダやキャリア側で、それを迷惑メールだと判定し受信をブロックすることがあります。迷惑メール業者がそういった手法を使うことが多いからです。

また大量送付を何度か繰り返すと、IPアドレス自体が迷惑メール業者だと判定されてしまい、以降は何度送っても相手にメールが読まれることはなくなってしまいます。

3)特定電子メール法に抵触する可能性がある。

特定電子メール法は、無差別かつ大量に短時間の内に送信される広告又は宣伝メール(いわゆる迷惑メール)を規制し、良好なインターネット環境を保つために2002年(平成14年)に施行された日本の法律です。
この電子メール法には「オプトアウト」という項目があり、「受信者がメールの配信を望まなくなったとき、容易に配信を解除できるようにしておく必要がある」という主旨の決まりが書かれています。
もし違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金、法人の場合は3000万円以下の罰金となります。

メールソフト∂ƒƒからメールを送る場合は、「メール配信の停止を希望する場合は、配信停止の旨をご返信ください」などの文言を含んで送付する方法があります。
ただし、記載漏れや見落としが発生する可能性もあり、知らず知らずのうちに違反をしてしまうリスクがあります。

以上のことから考えると、自分のメールソフトから送る方法は、1)個人情報漏洩のリスクと、2)迷惑メールボックスに入ってしまうリスク3)法律違反のリスクの3つのリスクがあることが分かります。

一方で、メールの配信方法の2つ目である「外部のサービスを利用する」にも、さまざまなサービスがありますが、多くの配信サービスでは全てのリスクがクリアできます。
ちょっとした操作ミスでメールアドレスが全員に公開されてしまうことはありませんし、迷惑メールボックスにも入りづらい工夫がされています。
またオプトイン(配信許可)、オプトアウト(配信解除)のどちらもサービス側で用意されています。

また登録数や配信回数が多くない場合には、無料で配信できるサービスもいくつかあるので、検討してみる価値大です。

下記サイトにメルマガ配信サービスについてはまとめられているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

メール(メルマガ)配信システム比較|無料5選&有料16選