目標を立てるときに参考になる本「ザ・コーチ 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』」

例年、特に目標を立てることなく、ダラダラと一年を過ごしがちな自分なのですが、今年こそは目標を立てて生活してみようと思っています。

ところが、いざ目標を立てようとしたところ、自分の場合、あまりにも目標を立てていなかったためか、「目標の立て方」自体が良くわからなくなっていました。
そこで、まずは「目標の立て方」を学ぼうと思って手にした本が、「ザ・コーチ 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』」です。

この本は、星野さんという悩み多きサラリーマンが、大蔵さんという大会社の社長と出会い、さまざまななやり取りを通して、目標の達人になっていくという物語です。
ストーリー仕立てになっているので、とても読みやすく、主人公と同じ目線で、段階的に「目標の立て方」を学んでいくことができます。

自分にとって参考になった部分を少しまとめてみたいと思います。

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【目標とは何か?】
・まず、「目的」、「ゴール」、「目標」の意味を定義し直すことが必要。
・「目的」は実現したいこと、「ゴール」は目的のための最終的な目印、「目標」はゴールまでの途中の目印。
・例えば、オリンピックで例えると、「自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを教える」が「目的」、、「次のオリンピックで金メダルを獲得する」が「ゴール」、「10キロのタイムを3分短縮する」が「目標」にあたる。

【目標の立て方】
・叶えたい「ゴール」を見つける。
・「ゴール」に向かうときの、いきがいややりがいにつながる理由・動機を「目的」として設定する。
・例えば、「ゴール」が「営業課長になる」だとすれば、目的は「家族が豊かに暮らせる家を持つため」や、「人を育て一緒に目標を達成して喜ぶ」となる。
・そして、「営業課長になる」ための通過点、例えば「宅建試験に合格する」を「目標」として設定する。

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いかがでしょうか。

本来はストーリー仕立てで、ゆっくりと噛み砕いて説明されている部分のため、まとめて箇条書きにすると分かりづらいと思いますが、自分にとっては「目的」、「ゴール」、「目標」という言葉を定義し直すことで、頭の中がすっきりと整理された気がします。また、「目的」というやりがいや生きがいにつながるような理由を設定することで、「ゴール」や「目標」の価値がより輝きだすように感じました。

加えて、「目標を達成することではなく、目標を目指して行動する過程に意味がある」ということを繰り返し伝えていることが印象的でした。
筆者が物語の中で、「目標を設定するベネフィット」として挙げているのが、以下です。

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●その道のりで、多くの共感者や協力者と出会い、さらに大きなことを成せる
●精神的に強くなり、さらなる大きな決断の時に必要な勇気を手にする
●人間的に成長する
●人と人との絆が生まれ、人生の宝を得る
●人生が、ワクワク感やドキドキ感にあふれた、感情豊かで感動的なものになる
●知識が増える
●選択力が増す
●決断力が増す
●集中力が増して、パフォーマンスが高まる
●その道のりで、知識・能力・道具が増えて価値ある人になる
●失敗の体験から次の成功のための糧を手にする
●どん底にいる時、詩人になり、魅力的な人物になる
●可能性の扉が開き、想像もしなかった未来の自分に会える

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目標を立てても、守れないと途中でやる気がなくなってしまいがちなのですが、ここに挙げられているベネフィットを読むと、例え失敗したとしても、もう一度目標を立ててみようという気になってきますよね。
自分にとっては、「目標を立てること」の意味がぶれなくなり、目標の大切さを再認識できたことが、この本から得た一番の収穫といえるかもしれません。
今年の目標、改めて考え直してみたいと思います。