格安のOfficeというものがあります。
「格安 Office」等のワードで検索をすると、たくさんヒットするのですが、通常、マイクロソフトのサイトから購入すると、「Office Home & Business 2016」は、¥37,584ですが、格安のOffice販売サイトとして有名らしい「psngames」では、¥5,000程度で購入ができるようです。
こういったOfficeについて少し調べたところ、購入すると「Office Home & Business 2016」ではなく、「Microsoft Office Professional Plus 2016」のダウンロードURLとプロダクトキーが送られてくるという情報が散見されます。
この「Microsoft Office Professional Plus」は、ボリュームライセンスと言われるもので、5ライセンス以上を必要とする企業向けに向けて割引で販売されている商品で、一般消費者向けには販売されていません。
格安のOfficeは、そのライセンスを切り売りしているものと考えられます。
ボリュームライセンスの切り売り販売については、下記のMicrosoftのフォーラムでのやり取りが参考になるかと思います。
ボリュームライセンスの切り売り販売は、使用許諾違反になるということ。そして、販売業者は「販売はしたが使用をするとは思わなかった」という言い逃れができる可能性があるとのことですが、購入して使用した側は責任を回避できない旨が記載されています。
また、下記のMicrosoftの非正規品Office購入の注意喚起を呼びかけるサイトでは、「Office Professional Plus を販売している」時点で非正規品であり、購入すると使用許諾違反になる可能性があることが明記されています。
非正規品を購入することは、「使用ができなくなるかもしれないというリスクがあるから」ではなく、「Microsoftの使用許諾に違反する」という時点で購入すべきでないことは明確です。
Officeは安いソフトではないので、格安で検索される方が多いとは思うのですが、「Office 格安」で検索してヒットするサイトの多くは、非正規品を販売するサイトを紹介するものが多く、加えて非正規品を販売している会社からアフィリエイトとして販売報酬を得ている可能性が高いです。(psngamesはアフィリエイトプログラムを持っているようです。)
購入に際して賢明な判断をして頂ければと思います。