「ローカルファースト」が日本を変える

今日はデザイン本でもマーケティング本でもないですが、個人的におすすめの本のご紹介です。

「ローカルファースト」が日本を変えるです。

「ローカルファースト研究会」により、2013年に発行されています。
茅ヶ崎から新しいライフスタイルの提案というサブタイトルがついていたことと、「ローカルファースト」という言葉にピンとくるものがあり、手に取った本です。

1.なぜ、いま「ローカルファースト」なのか
2.「ローカルファースト」先進都市ポートランドから
3.茅ヶ崎に「ローカルファースト」を見つける
4.「ローカルファースト」プロジェクトへの挑戦
5.「ローカルファースト」な明日へを考える

の5部で編成されています。

自分はこの本の中から、「ローカルファースト」の定義を見つけ出そうと思いながら読み進めたのですが、簡潔にこれが「ローカルファースト」ですということを説明されている箇所はなかなか見当たりません。ただ、地産地消や地域優先という言葉のみで括れるものではなく、もっと多様な広がりや深さを持つということのようです。

おそらく、曖昧さを持ちつつ、それぞれに投げかけられているものでもあるのです。

この本を通して読んでみて、自分が感じた答えのようなものは、「一人ひとりが地域のことを考えることが、地域の魅力を高めることにつながり、それが住みよい街づくりにつながっていく」ということでした。

「パンを買うなら、コンビニのパンではなく、地元のおばちゃんのお店で買う」とかもそうですし、「町並みを造る意識で家を建てる」とかもそうかもしれません。

「地域のことを考える」ことは、とても当たり前のことですが、本当に考えるためには、今よりも一段階高い意識が必要になります。
それを一言で表したものが「ローカルファースト」なのだというのが、自分の解釈です。

鵠沼三丁目デザインも、個人としても、まずは身近なところに役に立ちたいという意味で、「ローカルファースト」で有りたいなと思います。