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「サーファー・真木蔵人」富山英輔

2018.02.21

今日は「サーファー・真木蔵人」富山英輔著をご紹介します。

実は数日前、偶然BOOKOFFで見つけ、20年ぶりに手に取りました。
改めて、この本は間違いなく傑作です。

20年前、近くにあった文教堂でこの本と出会い、1ページ1ページ、ドキドキしながら読み進めたのを、昨日のことのように思い出します。
サーフィンを始めたばかりだった自分は、真木蔵人さんを通して、その向こう側に広がっているサーファーたちの世界に胸を高鳴らせました。

真木蔵人さんを初めて知ったのは、高校生の時に観た北野武監督の名作「あの夏、いちばん静かな海。」だったと思います。
僕の持っていた「サーフィン」そのもののイメージを根底から覆すような、静謐で美しい物語でした。

今思えば、理屈っぽく、やや斜に構えたところのある僕が、素直にサーフィンに憧れてこれているのは、この映画があったからなのかもしれません。
この映画での真木さんは、聾唖の真面目でひたむきな青年の役を演じているのですが、「こういう風になりたい」と思うくらいに憧れました(笑)。

そして、曲りなりにもサーフィン始めた自分は、何とかアップス(サーフィンの基礎)ができるようになった頃、この本と出会います。
まだまだサーフィンの「サ」の字が少しだけ分かるようになったころに、真木さんの生きる世界を追体験することで、さらにサーフィンへの憧れは強まりました。

著者の富山英輔さんもまた僕の憧れの人です。「NALU」や「SURF MAGAZINE」といったサーフィン誌の編集長を歴任し、サーフィンの持つ奥深い魅力の本質を、鋭くも透明感のある描写で誌面に再現してくれます。
冨山さんの文章が、今日のサーフィンを形作ってきたと言っても言い過ぎではないと思います。少なくても、僕にとってはそうです。

この2人が作り上げた物語が面白くない訳がありません。
結局、僕は富山英輔さんと真木蔵人さんという2人のサーファーの背中を、はるかはるか遠くに見ながら、これからも追い続けていくのだと思います。


目標を立てるときに参考になる本「ザ・コーチ 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』」

2018.02.12

例年、特に目標を立てることなく、ダラダラと一年を過ごしがちな自分なのですが、今年こそは目標を立てて生活してみようと思っています。

ところが、いざ目標を立てようとしたところ、自分の場合、あまりにも目標を立てていなかったためか、「目標の立て方」自体が良くわからなくなっていました。
そこで、まずは「目標の立て方」を学ぼうと思って手にした本が、「ザ・コーチ 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』」です。

この本は、星野さんという悩み多きサラリーマンが、大蔵さんという大会社の社長と出会い、さまざまななやり取りを通して、目標の達人になっていくという物語です。
ストーリー仕立てになっているので、とても読みやすく、主人公と同じ目線で、段階的に「目標の立て方」を学んでいくことができます。

自分にとって参考になった部分を少しまとめてみたいと思います。

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【目標とは何か?】
・まず、「目的」、「ゴール」、「目標」の意味を定義し直すことが必要。
・「目的」は実現したいこと、「ゴール」は目的のための最終的な目印、「目標」はゴールまでの途中の目印。
・例えば、オリンピックで例えると、「自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを教える」が「目的」、、「次のオリンピックで金メダルを獲得する」が「ゴール」、「10キロのタイムを3分短縮する」が「目標」にあたる。

【目標の立て方】
・叶えたい「ゴール」を見つける。
・「ゴール」に向かうときの、いきがいややりがいにつながる理由・動機を「目的」として設定する。
・例えば、「ゴール」が「営業課長になる」だとすれば、目的は「家族が豊かに暮らせる家を持つため」や、「人を育て一緒に目標を達成して喜ぶ」となる。
・そして、「営業課長になる」ための通過点、例えば「宅建試験に合格する」を「目標」として設定する。

———————————————-

いかがでしょうか。

本来はストーリー仕立てで、ゆっくりと噛み砕いて説明されている部分のため、まとめて箇条書きにすると分かりづらいと思いますが、自分にとっては「目的」、「ゴール」、「目標」という言葉を定義し直すことで、頭の中がすっきりと整理された気がします。また、「目的」というやりがいや生きがいにつながるような理由を設定することで、「ゴール」や「目標」の価値がより輝きだすように感じました。

加えて、「目標を達成することではなく、目標を目指して行動する過程に意味がある」ということを繰り返し伝えていることが印象的でした。
筆者が物語の中で、「目標を設定するベネフィット」として挙げているのが、以下です。

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●その道のりで、多くの共感者や協力者と出会い、さらに大きなことを成せる
●精神的に強くなり、さらなる大きな決断の時に必要な勇気を手にする
●人間的に成長する
●人と人との絆が生まれ、人生の宝を得る
●人生が、ワクワク感やドキドキ感にあふれた、感情豊かで感動的なものになる
●知識が増える
●選択力が増す
●決断力が増す
●集中力が増して、パフォーマンスが高まる
●その道のりで、知識・能力・道具が増えて価値ある人になる
●失敗の体験から次の成功のための糧を手にする
●どん底にいる時、詩人になり、魅力的な人物になる
●可能性の扉が開き、想像もしなかった未来の自分に会える

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目標を立てても、守れないと途中でやる気がなくなってしまいがちなのですが、ここに挙げられているベネフィットを読むと、例え失敗したとしても、もう一度目標を立ててみようという気になってきますよね。
自分にとっては、「目標を立てること」の意味がぶれなくなり、目標の大切さを再認識できたことが、この本から得た一番の収穫といえるかもしれません。
今年の目標、改めて考え直してみたいと思います。


THE BIG ISSUE JAPAN(ビッグイシュー日本版)について

2018.02.03

THE BIG ISSUE JAPAN(ビッグイシュー日本版)という雑誌をご存知でしょうか。

下記は、ビッグイシュー日本版のサイトより引用です。

“ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。
2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれました。”

つまり、ホームレスの方々が街なかに立ち、自身でビッグイシューを販売し、販売した利益350円のうち180円が販売者の利益となる仕組みで、働く場を提供し、自立を促進することを目的としています。

この雑誌の素晴らしいところは、「ホームレスを救うため買う」ということだけではなく、読み物としてとても面白いので、ついつい購入したくなることだと思います。

また、購入時のホームレスのおじさんとのコミュニケーションも新鮮です。販売者さんの笑顔には、人生の深みとあたたかさを感じることができます。お金を渡し、雑誌を受け取るということだけでも、一度試してみる価値ありです。

湘南近辺だと藤沢駅北口のサンパール広場にて販売されています。もしご興味あれば、ぜひおじさんに声をかけてみてくださいね。
ちょっと販売は上手じゃなさそうですが笑、とてもいい感じの方です。(当然、身綺麗にされていますし、すごく清潔にされています。)

「BIGISSUE日本版」
https://www.bigissue.jp/


「新しい時代のお金の教科書」山口揚平

2018.02.02

先日ご紹介した「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか」に続き、山口揚平さんの本のご紹介です。

今日ご紹介する「新しい時代のお金の教科書」は、「お金とは一体何なのか?」、そして「これからどんな変化が起こるか?」を、ものすごくクリアに整理して教えてくれる本です。

筆者はお金の正体は「信用」だと説きます。
本来、誰かが自分のもの(例えばお魚)を欲しいと言ってきたとき、相手の持っている自分にとって価値があるもの(例えばお肉)と交換するというのが、自然ですし安心です。では、お金と交換するのは何ででしょうか?
お金は美味しくないですし、お腹を膨れさせてもくれません。
それでも、安心してお魚を差し出せるのは、お金には他の何かに交換できるという信用があるからです。
価値の交換を円滑に行うため、「信用」を形にして、物と交換できるようにしたものが、お金ということなのだと思います。

上記はこの本を読んで整理された、お金に対する自分なりの解釈ですが、原始のお金の在り方から、現在までの移り変わりを丁寧に追いながら、お金に関する本質的な理解を促してくれます。

また、最近話題のビットコインについても解説があります。

通常、お金は国が発行し価値を担保しています。つまり、信用の出どころ(母体)は国ですが、ビットコインはブロックチェーンという技術で個人の取引を世界中のコンピューターに記録することで、その価値を担保します。信用の母体が、国ではなく、ブロックチェーンによる個人の取引記録ということになります。

「儲かりそう!」とか「怖い」ではなく、一階層上から俯瞰してみることにより、ビットコインが自分の身の周りに起こすであろう変化がおぼろげながら見えてきた気がします。
ビットコインやブロックチェーンは決して他人事ではなく、お金を介する取り引きから、個人が自由に価値をやり取りする時代への、新しい変化なのだと思います。

その後、話は未来へと向かい、信用を軸に、世の中の変化を紐解いて行きます。
まだ自分の中で噛み砕けていないのですが、世の中は「お金」ではなく、その本質である「信用」そのものを大切にするようになること。
そして、その世界では信用がより可視化されるため、「価値を生み、与える人(GIVER)」になることが大切だという主旨の表現が印象に残りました。

後日、あらためて読み込んでみようと思います。
内容は濃くて深いのですが、平易な文章で書かれており、とてもスッと読める本なので、もしご興味がある方はぜひ手にとってみてください。

山口揚平さんの著書

山口揚平さんの記事(Cakes)


「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか」山口揚平

2018.01.30

今日は「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか」という、かなりタイトルが長い本のご紹介です。

もしかすると、タイトルだけを読むと、要するに「独立した後のお金の稼ぎ方をてっとり早く教えますよ」という本に感じるかもしれないのですが、そうではありません。

もっと世の中の仕組みを改めて知るような、根っこの部分の知識を得るための本です。

この本に出会ったのは、もう独立した後だったと思うのですが、どなたかがFacebookでこの本を書かれている山口揚平さんの記事をシェアされていて、その一節が非常に心に残ったからでした。

シェアされた記事というのは、「信用というものを方程式で表すと、『信用=(確実性+専門性+親密度)/利己心』」というものでした。この方程式は、確実性や専門性や親密度を上げると、あなたの信用度は高まるというもので、それだけでも頭にすっと入ってくる分かりやすさのある表現なのですが、最後に「利己心」で割るというのが、個人的に非常に納得のいく考えでした。

どんなに確実性や専門性や親密度を磨いても、利己心が強すぎると、その信用を帳消しにしてしまうよ、ということです。
他者に対して信用するときも、切れ者で仲が良かったとしても、自分のことだけを考えている人間は、どこか信用できません。
また、他者から信用してもらいたいときにも、その前項の全てを磨いていきつつ、最後は利己心をどれだけ下げていけるかが問われているのだと、素直に納得できるものです。

数式で表すというのは、数学の苦手な自分には、あまり馴染みはないのですが、この方程式に関しては記憶の中にしっかりと刻まれました。
そして、きっとこの長いタイトルの本にも、シンプルにまとまった方程式のようなものが載っているような気がして、購入に至ったのでした。

この本の軸になる部分として、「ビジネスというものは、『バリュー』と『システム』と『クレジット』で成り立っていると、著者は説きます。

「バリュー」とは、実際に販売するものの価値です。価値とは、それを提供した時にどれだけ喜んでもらえるかという意味に近いでしょう。
商品価値が高いことはビジネスにとってとても重要であることは間違いないのですが、実はそれはビジネスを成り立たせる要素の一部分でしかありません。

その他に、「システム」と「クレジット」があって成り立ちます。

「システム」とは、稼ぐための仕組みのことです。バリューが「何を売るか」だとすれば、「どのように売るか」がシステムにあたります。
八百屋さんでいえば、バリューは野菜であり、システムにあたるのは「直接売買する場所である『お店』を用意すること」にあたります。

お店を用意して、直接売買できる場所を作るというのは、最もシンプルな仕組みですが、それ以外にも色んなパターンがあるというのが、この本の面白さの軸となっています。

例えば、自分の大好きで良く訪れる「ほぼ日」というサイトは、「良質なコンテンツ(インタビューやマンガ等の読み物)」を「無料」で提供しているのですが、なぜビジネスとして成り立っているかといえば、コンテンツを読みにくる人がこのサイトのファンになり、「ほぼ日手帳」やその他の商品を購入してくれるからだといいます。

八百屋さんでいえば、野菜はただで提供し、ファンになってくれたお客さんが、八百屋さんの帽子やエプロンを買っていくというのに近いでしょうか。
「共感を作る」というのが、このパターンの仕組みです。

このような仕組みを5つの領域に分けて、10パターン紹介してくれます。
ディズニーやHISの仕組みには、目からウロコが落ちる心持ちでした。

そして最後の「クレジット」とは、日本語に訳すと「信用」であり、八百屋さんでいえば、販売者であるおじさんおばさんが、信用されていることが大事だということです。
そういう意味では、八百屋さんは、確実に良いものを、高い専門性を持って、親しみやすく、皆のことを考えてくれるお店が、やっぱり信用されていますよね。

ちょっと長くなりましたが、この本は「稼ぐということが、何から生まれているのか?」ということを、分かりやすく解きほぐしてくれます。
そして、解きほぐされた答えに、まだまだ世の中捨てたもんじゃないなと、希望を見いだせる本です。

山口揚平さんの著書

山口揚平さんの記事(Cakes)


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