Facebookを見ていると、タイムラインにやたらとRedbullの記事(広告)が増えたような気がする方、もしかすると多いのではないでしょうか?
かくいう自分も最近、かなりRedbullの記事を見かけますし、2日に一度くらいは読むようになっています。
別にFacebookページにいいね! した訳でもなければ、何かに登録した覚えもありません。
それではなぜ増えたかといえば、Facebookの「リマーケティングタグ」によるものです。
「リマーケティングタグ」とは、ウェブサイトに埋め込まれており、Facebookがそのページを見た人を記憶できるというものです。
(実際にはタグ自体に記憶する機能はないのですが、そのタグからクッキーというものが付与され、パソコン上に残ります。
Facebookは、そのクッキーを持っている人を識別できるという訳です。)
つまり「Redbull」のページに一度でもアクセスすると、Facebookに「Redbullに興味のある人」として記憶されているため、「Redbullの記事(広告)」がたくさん表示されるようになっているということです。
ただ、Facebookが自発的にRedbullの広告を出しているかというと、そんなことはなく、RedbullがFacebookに広告費を支払い、Redbullのページに訪れた人に、記事(広告)を表示するようにしています。
つまり、Redbullはもっとあなたと距離を縮めたいと思っているということです。
Redbullのことをもっと知って欲しいし、もっといつもRedbullのことを考えていて欲しいということでしょう。
そして、自分自身、最近かなりRedbullのことが好きになっています……。
記事が面白いですし、内容がとても濃いです。
そしてライター陣が個性的かつ豪華です。
だからと言って、まだ肌寒いのでRedbullを飲む量が増えている訳ではないのですが、夏になるときっと、Redbullを飲む量が増えるはず。
それだけではなく、サーフィン、スケートボードに興味があると分かっている人のパイを増やしていくことで、Redbullが関係するイベントへの告知・動員や、その他のビジネスに結び付けていくこともできるかもしれません。
こうして、Redbullのマーケティングは成功していくのでしょう。
ちょっと怖いようですが、今のウェブマーケティングにおいて、リターゲティングで良質なオウンドメディア(自社が持つメディアのこと。例えばブログなど。)にアクセスしてもらうことは、とても普通のことですし、効果をあげている企業も多いのです。
自分が選んでいるようで、実は選ばされていることって、きっと多いですよね。
こうした事情を踏まえつつ、ちょっとだけ冷静な目で自分の消費行動を観察してみると良いのかもしれません。