前々から正方形が美しいと感じていました。
このヴィジュアルは、四畳半の畳をデザイン化して色分けしたものです。
たとえば、日本文化の象徴である茶室(四畳半)には、多くの正方形が見られます。
炉、座布団、ふすま、障子など、
すべて静寂をつくり出すために選ばれた正方形でできた小宇宙がそこにあります。
木造建築を中心としてきた日本の建築は、
丸太を正方形の角材に加工した材木が使われます。
気取りにはいろんな方法があるようですが、
最もムダが少なく、梁の強度が大きくなる断面が、正方形の特徴のようです。
やっぱり、日本人は正方形が好きなのでしょうか?
そして、正方形に45度の対角線を引くことで現れる直角二等辺三角形。
その二辺の比率が1:√2(1.414)。
これが、黄金比(1:1.618)よりも
日本人に馴染みのある白銀比(大和比)です。
そして、1:√2(1.414)の比率の長方形を、
江戸時代の公用紙「美濃判」をもとにB列としました。
この比率と合致したドイツ方式のA列の2列を
日本の紙の標準規格と決めたそうです。
日頃使っているA4やA3の用紙はグローバルスタンダードで
B5やB4はジャパンスタンダードということになりますね。