サーフィンのココが良いという話

高1の冬、初めてサーフィンをしてから、もう20年以上。
途中でブランクはあったりしますが、こんなに長い期間続けられていることは、サーフィンくらいのものです。

何でこんなに続けられてるんだろうと考えたら、もちろん「楽しいから」は間違いないんですが、どこが他のスポーツと違うかと言えば、きっと「特別な瞬間の共有」が起こりやすいことなんじゃないかと思います。
つまり、今日は「すごかった」とか「ヤバかった」という、「スペシャルデー」が結構いっぱいあるんです。

自分は小学校の時に器械体操、中学はバレーボールと水泳、高校はラグビーをしてました。(どれもパッとしない選手だったことはおいといて…)
どのスポーツもそれぞれの良さがあり、特に高校時代のラグビーは、もしかするとサーフィンよりも深く刻まれるような思い出も多いかもしれません。

ただ、どのスポーツに比べても、「スペシャルデーの多さ」という点においては、サーフィンが一番。
何かと「すごい」とか「ヤバかった」ということが起こります。
それは、ちょっと賢そうにいうと、海や自然の持つ「不規則性」や「不確実性」による部分が大きいんじゃないかと思います。
朝は凪だった海が、夕方は嵐になることも少なくありません。

そんな起伏の激しい海に、友人たちと体一つで飛び込むと、当然、本当にいろんなことが起こります。

波なんか無いと思って出かけたら素晴らしい波に出会えたり、
一生トラウマになるような激しいまかれ方をしたり、
一緒に流されて死にかけたり、
泣きたくなるような夕日を海の上で一緒に眺められたり。

そのどれもが、友人と自分の特別な瞬間になります。

海というワイルドで気まぐれな自然の中に飛び込むことで、
何だか想像し得ないようなことがたくさん起こってしまう。
そして、酒を飲みながら、仲間たちとその共有した瞬間を振り返ることができる。

まだサーフィンを始めていない誰かにサーフィンの魅力を伝えるなら、
「すげー」と「ヤバイ」がたくさん起こるということ、
そして仲間とそれをつまみに飲めることと答えると思います。