仕事と生活のバランスを取ることである「ワークライフバランス」に代わる新しい考え方として、「ワークライフインテグレーション」という言葉がアメリカ西海岸の先進IT企業では浸透し始めているようです。
インテグレーションは和訳すると「統合」。つまり、ワークライフインテグレーションとは、仕事と生活を統合することで、「24時間、働きながら、私生活も充実させる」という考え方になります。
【ワークライフバランスはもう古い】新しい働き方、ワークライフインテグレーションとは
「24時間、仕事と生活を両立させる」と聞くと、スーパーマンしかこなせないんではないか?という、イヤな予感がしなくもありません。
実際、子どもの世話をしながら、仕事をするというのは、かなり難しいようにも感じています。
ただ、上記の記事の後半にある「デザイナーは24時間仕事しなければならない」という言葉には共感できる部分があり、スーパーマンではない自分にもワークライフインテグレーションを実現できるかもという淡い期待を感じてしまいました。
「デザイナーは24時間仕事しなければならない」の説明として文中にある「仕事をしている間はアウトプットであり、その他の時間はインプットである」というのは、ものづくりをしている人間としては、そうあるべきですし、実際、部分的にはそうだったりします。
かくいう自分も、朝起きてテレビのテロップを見ながら「ここにはこんなフォントを使うのか、こういう装飾をするのか」と考えたり、電車に乗ればつり革広告のデザインに目を凝らし、真似をできる部分を探したりしています。これは自分にとって全く苦ではなく、むしろ楽しい時間です。
そう考えたとき、「これは仕事」だとか、「これは遊び」だとか分けることさえやめれば、休日の仕事も苦でもなんでもないのかもしれないと、ワークライフインテグレーションの可能性に触れたような気がしたのでした。実際に分けようとするからこそストレスになっているということは大いにありそうです。
ポジティブとネガティブに分けることなく、仕事も生活もどちらもポジティブであり人生の大事なひと時と考えれば、もっと両方楽しめるはず、ということを改めて感じた、ゴールデンウィークの合間の一日でした。