サーフィンムービーのキュレーションアプリである「NobodySurf」を運営する、reblueが2.3億円を調達したというニュース。
http://jp.techcrunch.com/2018/01/31/reblue-nobodysurf/
サーフィン関連のスタートアップが、こんなに大きな資金を調達できるということに、びっくりしましたし、とても嬉しく思いました。
自分もINSTAGRAMで「NobodySurf」をフォローしているのですが、海外のスタイリッシュなサーファーのフリーサーフィンにフォーカスしていて、いつまでも観てられるんですよね。本当に質の高いムービーを提供してくれるアカウントだなとは思っていたのですが、日本の企業だと知ったのはつい最近でした。
日本ではすごくニッチなスポーツであるサーフィン。
その中でムービーを観る人口はさらに絞られ、DVDもそんなに売れているとは聞きません。
きっと、日本だけを見ていたら、サーフムービーのキュレーションアプリを作ろうという発想にはならないと思います。
最初から世界を相手にビジネスをすることで、例えニッチだとしても、本当にやりたいことをビジネスとして成立させる。
それがインターネットであればできるということを証明してくれるニュースだと感じました。
代表の岡田英之さん自身も記事中で、「インターネットの好きなところは2つ。『個をエンパワーすること』そして『国境を完全に越えていけること』。いいモノを作っているけれどもスポットライトが当たっていない人達がいて、それを伝えれないか、ということを考えていた」と語っているように、インターネットであれば国境を超えたビジネスが展開できるんですよね。
「個をエンパワーすること」というのも、響く言葉です。例え、たった1人でも、広い世界に向かって発信し、多くの人に意見や考えを伝えることができる。それが「個をエンパワーする」の意図するところだと思うのですが、インターネットの本質的な力をよく言い表していると思います。
そして、岡田英之さん、子どものようなと言ったら失礼かもしれないのですが、朗らかないい表情をされているなと思います。
海に入っているひとの顔って、何だかいきいきしているんですよね。灰汁が抜けてるというんですかね…(笑)
厳しいビジネスの世界に、ちょっと潮っぽい風が、それもグローバルに吹いているようで、自分もサーファーの端くれとして、ちょっと嬉しくなるニュースでした。
記事によると、「動画の保存機能などを拡張する課金サービスを2018年前半にもスタートする予定だ。
将来的にはクリエーターへの収益の還元やポートフォリオ機能の強化も進めていくという。」
「『サーファーに特化したエンタメビジネスを展開していく。まだ先の未来のことを言えば……例えばNobodySurfを通じてイギリスにいるサーファーがメキシコの波について知り、そこに行くために旅行を予約し、現地のクリエーターが動画を撮影する、ということが起こっていくはず。そんな新しいサーファーの文化圏を作っていきたい』(岡田氏)」
とのことで、マネタイズの仕方やクリエーターへの収益の還元方法にも注目したいですし、今後のサービスの展開も楽しみですね。
「NobodySurf」ますます目が離せなそうです。