海を汚す微細なプラスチックゴミがなぜここまで問題にされているのか?

海を汚す微細なプラスチックゴミの問題、イギリスがプラスチック製ストローの販売禁止をするなど、世界的な問題として今まで以上に提起がなされてきているのを感じます。

イギリス、プラスチック製ストローの販売禁止へ 環境保護で方針、来年にも施行へ

自分はサーフィンをするので、海が汚れるのを防ぎたいという感情は、部屋や庭をきれいにしておきたいという感覚に似た、シンプルな動機から生まれていて、社会的にどうしてここまでプラスチックゴミが問題視されるようになったのかが、今ひとつ把握できていませんでした。

気になって少し調べてみたところ、下記の毎日新聞社説が社会問題としてのプラスチックゴミについて、分かりやすく説明してくれていました。

海汚すプラスチックごみ 国の危機感と対応は鈍い

つまり、「このままプラスチックゴミが増え続けると、魚が食べたプラスチックが食物連鎖を通し、人間の食生活に大きな影響を与え始める」ということ。

これが世界共通のリスクになっており、急激に報道や対策が進んできているということが分かりました。

「きれいな海でサーフィンがしたい」という思いや、「魚やウミガメがプラスチックを飲んで苦しんでいる」ということは、真剣な思いですが、「海に入らない人」や「動物保護に関して懐疑的な人」に対しては届きづらいというのは否めません。

ただ、健康に害を及ぼす可能性があるということについては、一般的な食生活を送る多くの人にとって本当のリスクです。
(気象変動の問題と同じように、この問題自体に懐疑的であるという方もいらっしゃると思いますが。)

日常的に海に入るサーファーや、海の近くに暮らす人たち、または海が好きな人たちは、必然的に海の環境に敏感になります。

また、それと同じように、海と離れた環境にいる人、海のことを普段意識する必要がない人たちが、海の環境問題を感じづらくなるのは、むしろ当然のことだと思います。

海にあまり意識のない人にとってもリスクになり得る問題が起こり始めている今、サーフィンをする人や海に近い環境で暮らす人、海が好きな人たちが、世論を作る上で大事な役割を果たしていくことになると思います。

自分も海辺に住む人間の一人、サーフィンをする人間の一人として、海の環境を守る重要性を伝える役割を担っていかなくてはと感じる今日このごろです。