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「フォントのふしぎ」小林章

2018.02.09

フォントの入門書なら、これを読んでおけば間違いないと言われる「フォントのふしぎ」。

欧文書体で120年の歴史を持つライノタイプ社(現モノタイプ社)のタイプディレクターである小林章さんが、身近にあるブランドロゴや商品ロゴが何というフォントで出来ているのかを、歴史や意図なども交えて紹介してくれます。

フォント名やフォントの形状を記憶の中にストックしておくことは、デザインを作成する上で、とても役に立ちます。
ただ、いかんせん、フォント集のようなものを購入して読んでも、なかなか頭に入ってこないんですよね。

この本は、誰もが知っているブランドを例にして、そのロゴに使用されているフォント名や起源、制作における意図などを教えてくれます。
そのフォントやブランドの背景を語ってくれるため、頭にスッと入って記憶にも残りやすいです。

例えば、ルイヴィトンはFUTURA(フツラ)を使用して王道感を表現しており、ゴディバはTRAJAN(トレイジャン)でトラヤヌス碑文に使われているフォントなど、フォント名とプラスαの情報をセットで覚えることができます。
また、知っているフォントでも意外に読み方が分からなかったりもするので、フリガナが振ってあるのも嬉しいポイントです。

これからフォントを学びたいという方や、フォントの形状を覚えてデザインに活かしたいという方には、一番最初に読んでおいて損のない本だと思います。


「図で考える。シンプルになる。」櫻田潤

2018.01.28

この本はデザインを作るためだけの本ではありません。
デザインの基本となる、「情報を整理する」ための知恵がたくさん詰まった本です。

ものすごくシンプルに図解にする技術を教えてくれるので、著者の櫻田潤さんの本を何冊も買ってしまったほどです。

櫻田潤さんは、情報を整理して視覚的に表現する、「インフォグラフィック」の専門家で、ニューズピックスのクリエイティブ統括者でもあります。

WIRED、ハフィントンポストといったメディアからのデザイン依頼や、コンサルティングファームや広告代理店で「図解思考」「デザイン×図解」などのテーマで研修をこなす図解の超プロといえる人です。

この本で紹介されている図解は以下の7つです。

1)交換の図
→あらゆる関係を見える化する
<できること>
・ヒト・モノ・カネの動きを見える化する
・ビジネスモデルを見抜く

2)ツリーの図
→モノゴトの構造をクリアにする
<できること>
・こんがらがった情報を整理整頓する
・成功の共通点を見つける

3)深堀りの図
→疑問をどんどん掘り下げてクリアにする
<できること>
・自分の置かれている状況を改善する
・問題の切り分けと解決をはかる

4)比較の図
→2軸で項目の違いをクリアにする
<できること>
・商品の比較・検討をする
・人気サービスの違いを分析する

5)段取りの図
→目的や目標までの道のりを「見える化」する
<できること>
・提案書作りの手順をまとめる
・業務の流れを見直す

6)重なりの図
→商品やサービスの「特徴」を浮き彫りにする
<できること>
・好調サービスの強さを発見する
・ロングセラーの理由をまとめる

7)ピラミッドの図
→目指す方向性をはっきりさせる
<できること>
・売上拡大の方針を決める
・巨大企業の動向を予測する

————————————-

この7つの図解が、かなりシンプルなので、覚えやすいのです。
図解で考えるノウハウを教えてくれる書籍は結構あるのですが、図解の方法が難しかったり、量が多かったりして、キャパオーバーになることが多かったのですが、7つという量であれば、何とか覚えていられそうなところもグッドです。

図解をする方法を覚えるということは、思考を整理するためのフレームワークを覚えるのに近いと思います。
こういう問題が起こったときには、この図解にあてはめてみると、頭がすっきりと整理されるという、思考のレシピのようなものです。

もちろん、日々のトレーニングが必要で、まだまだ使いこなせてはいないのですが、この7つの図解が身につくことで、デザインの仕事にも大きく生きる気がしています。
この本は、問題と回答というクイズ形式で、普段の仕事や生活にも応用できるケーススタディがついているので、本と実際の生活を往復しつつ、徐々に身につけて行きたいと思います。

ちなみに櫻田潤さんは、ドラッカーの『マネジメント』から『TED』のプレゼンまで、どんなものでも「図」にしてしまうらしいです。
普段から、これを図解にしてみるとどうなるかな?と思いながら生活してみるのも、結構楽しそうですよね。


「絵はすぐに上手くならない」成富ミヲリ

2018.01.27

今日は久しぶりにデザイン関係の本のご紹介。

「絵はすぐに上手くならない」成富ミヲリ著 です。

この本は「絵が描けないのはセンスがないせいだ。」という固定観念を、非常に論理的に全否定してくれる本です。

「絵が描けないのは、センスがないからという曖昧なものではなく、絵を描くために足りない能力があるからで、トレーニングでその足りていない能力を伸ばせば、必ず上手くなる」というのが主旨です。

まず最初に目からウロコなのが、「絵が上手い」というのには二種類あるというお話し。
1つめは、線が綺麗に引ける、形が上手く取れている、などのテクニック的な上手さ。
2つめは、ものの形を知っていること。

1つめは一般にいう絵が上手いの認識と近いと思うのですが、2つめの「ものの形を知っていること」というのは、電車を書いて欲しいと言われたときに、電車の形を知っていれば、他の人よりも上手く描けるということを意味しています。

この部分を読んで、昔、キン肉マンのマンガが上手だったクラスメイトは、キン肉マンの形を正確に知っていたからだと思い至りました。
逆にどんなにテクニックがあっても、キン肉マンを知らなければ、上手く描くことは出来ません。この場合は、形状を知っているという能力が、足りていないことになります。

この本によると、絵を描く能力は以下の8つに分類されます。

・アイディア
・オリジナリティ
・形状ストック
・構図構成力
・形を取る力
・立体を把握する力
・テクニック
・完成させる力

上記の8つの項目で、自分に足りていない能力を正確に把握すること。
そして、その能力を効果的にトレーニングする方法までが指南されています。

また、職業によって、必要な絵の能力も異なってくるということも分かりやすくまとめてあり、確かにと頷ける内容です。
例えば、デザイナーにはアイディアやオリジナリティー、形状ストックは必要ですが、形を取る力や立体を把握する力はそれ程必要ないということをバランスシートの図を使って説明してくれています。

読み進めるうちに、自分が足りていない能力と、自分が必要としている能力を把握し、その能力を伸ばすトレーニングを続けることで、きっと絵が上手くなれると、心から信じさせてくれる本です。

もし「絵はセンスだから…」と諦めてしまっている方がいれば、ぜひ読んで見て頂きたい一冊です。


チョーク&デザイン

2018.01.20

今日は初めて、デザインの本をご紹介したいと思います。

「チョーク&デザイン」丸倫徳著です。

自分はチョークで絵を描くためというよりは、表紙のチョーク絵を始め、掲載されているデザインやイラストが秀逸なので、デザインの教本として購入しました。

フォントの作りやイラストの構造、全体のバランスなど、参考にすべきところが多いです。
参考になるチョークボードデザインがたくさん掲載されているので、ノートに模写をすると、とても勉強になります。

自分は、イラストレーターやフォトショップといった、デザインソフトを使ってデザインを作成しているので、紙と鉛筆、チョークボードとチョーク一本で、一からデザインを作り上げてしまう、著者の力に憧れます。

またフォントの影の付け方、見出しのデザインの仕方など、ウェブ制作にも非常に参考になります。

一歩でも近づけるように、模写を続けて行こうと思います。


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