「未来記憶」池田貴将

「今年こそは、ちゃんと目標を立てよう」と思い立ち、目標に関する本を2冊購入しました。

一つは先日ご紹介した「ザ・コーチ 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』」、もう一冊が今回ご紹介する「未来記憶」でした。

未来記憶とは、あたかも実際に起こったことのように、目標を叶えた未来の感情をありありと想像する力のことです。

ただ、未来を「想像する」のではなく、未来の「記憶」と表現していることが、この本のキーポイントになっています。

「成功しているイメージを想像しよう」というよりも、「成功したときの未来の記憶を思い出そう」という方が、はるかにクリアで強いイメージを喚起することができます。

実際、過去の感情も、未来の感情も、今この場にあるものではありません。
どちらも自分の頭の中で描き出したものです。

人間は過去の失敗に捉われがちですが、それも今の出来事ではありません。
それであれば、過去の感情に目を向けるよりも、未来の感情にフォーカスする方が、よっぽど生産的です。

そして、さらに大事だと思ったのは、「行動を変えるよりも、『感情』を変えることが、目標達成への近道である」という部分でした。
たしかに、ダイエットをしようとするときに、イヤイヤ走ると長続きしないですが、未来記憶で目標を達成したときの感情をありありと思い浮かべられれば、「走らないと損」と思えます。

具体的な方法論も記載されているので、読み進めるうちに、「未来記憶」の実践方法も理解できるようになっています。

「今年は目標を立てよう!」と思っている皆さま、「未来記憶」、面白いですよ。