「レイアウトハンドブック (デザイン・ハンドブック・シリーズ)」和爾 祥隆

2018.03.11

1980年発行。アマゾンで中古が149円。

しかし、あなどるなかれ、デザインの教科書として、確実にそれ以上の働きをするはずです。

デザインの基礎がとにかくびっしり書かれています。

自分が図版率やジャンプ率をはじめてきちんと理解できたのは、この本のおかげでした。

また1970年代のポスターや雑誌が、例としてたくさん紹介されているところも、非常に勉強になります。

過去のデザインには、今につながらデザインのエッセンスがぎっしり詰まっています。

また、その当時の感覚にワクワクすることができます。

時代を経て細かいバリエーションは増えているのかもしれませんが、デザインが人間を相手にしている以上は、基本的なところは80年代と大きな変化はないのだと思います。

温故知新。きっと、パラパラとめくるだけでも、気になる情報がたくさん飛び込んでくるはずです。


「プロのデザイナーになるための本」日馬紀子

2018.03.10

この本はいわゆるスタイリッシュなデザイン本ではありません。

装丁もポップなネコのイラストが書いてあったり、いかにも初心者向けという雰囲気が漂っています。

ただ、内容はびっくりするほど本格的です。

デザインをする上で押さえなくてはいけないポイントを、ここまで網羅的に細かく押さえつつ、分かりやすく説明されている本は他にはないと思います。

ファイルの命名ルールや、打ち合わせの際の聞き取りのポイントといった細かい部分から、字詰の仕方やジャンプ率・図版率の説明まで、自分が新人のときに手探りで覚えたようなことが、きっちりとまとまっています。

きっと、この本を一冊、しっかりと読み込むことで、かなりスムーズにデザインの力が身につくはずです。

デザイナーではないけどパワポやKeynoteを綺麗に作りたい方にもオススメですし、基礎をもう一度固めたいというプロのデザイナーにとっても、きっと有意義な本だと思います。

かくいう自分も読み直してみて、改めてかなり勉強になった部分があります。

デザインを学びたいと思っている方は、一度目を通してみて損はない本だと思います。


「街で出会った欧文書体実例集」ピーター・ドーソン

2018.03.08

「街で出会った欧文書体実例集」は、街の看板やブランドのロゴなど、街で出会える欧文書体のフォント名と成り立ちや背景などを教えてくれる本です。

実例を見ながら、フォントの説明が読めるため、非常に頭に入ってきやすいです。

混同しやすいフォントや、その見分け方なども載っていて、ツボを押さえています。

もしフォントの勉強をするのであれば、最初に「フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」を読み、基礎的なフォントを押さえてから読むと、さらに理解が深まりますし、楽しいと思います。

以前に絶対フォント感という言葉が流行りましたが、どのフォントを見ても、ああFUTURAだねとか、CENTURYだねと言えるようになると、楽しいですよね。
きっと、この本を読むことは、絶対フォント感への第一歩になると思います。

マメ知識的なコラムもあったり、時間のある時にパラパラっとめくってみるのも楽しい一冊です。


「フォントのふしぎ」小林章

2018.02.09

フォントの入門書なら、これを読んでおけば間違いないと言われる「フォントのふしぎ」。

欧文書体で120年の歴史を持つライノタイプ社(現モノタイプ社)のタイプディレクターである小林章さんが、身近にあるブランドロゴや商品ロゴが何というフォントで出来ているのかを、歴史や意図なども交えて紹介してくれます。

フォント名やフォントの形状を記憶の中にストックしておくことは、デザインを作成する上で、とても役に立ちます。
ただ、いかんせん、フォント集のようなものを購入して読んでも、なかなか頭に入ってこないんですよね。

この本は、誰もが知っているブランドを例にして、そのロゴに使用されているフォント名や起源、制作における意図などを教えてくれます。
そのフォントやブランドの背景を語ってくれるため、頭にスッと入って記憶にも残りやすいです。

例えば、ルイヴィトンはFUTURA(フツラ)を使用して王道感を表現しており、ゴディバはTRAJAN(トレイジャン)でトラヤヌス碑文に使われているフォントなど、フォント名とプラスαの情報をセットで覚えることができます。
また、知っているフォントでも意外に読み方が分からなかったりもするので、フリガナが振ってあるのも嬉しいポイントです。

これからフォントを学びたいという方や、フォントの形状を覚えてデザインに活かしたいという方には、一番最初に読んでおいて損のない本だと思います。


「図で考える。シンプルになる。」櫻田潤

2018.01.28

この本はデザインを作るためだけの本ではありません。
デザインの基本となる、「情報を整理する」ための知恵がたくさん詰まった本です。

ものすごくシンプルに図解にする技術を教えてくれるので、著者の櫻田潤さんの本を何冊も買ってしまったほどです。

櫻田潤さんは、情報を整理して視覚的に表現する、「インフォグラフィック」の専門家で、ニューズピックスのクリエイティブ統括者でもあります。

WIRED、ハフィントンポストといったメディアからのデザイン依頼や、コンサルティングファームや広告代理店で「図解思考」「デザイン×図解」などのテーマで研修をこなす図解の超プロといえる人です。

この本で紹介されている図解は以下の7つです。

1)交換の図
→あらゆる関係を見える化する
<できること>
・ヒト・モノ・カネの動きを見える化する
・ビジネスモデルを見抜く

2)ツリーの図
→モノゴトの構造をクリアにする
<できること>
・こんがらがった情報を整理整頓する
・成功の共通点を見つける

3)深堀りの図
→疑問をどんどん掘り下げてクリアにする
<できること>
・自分の置かれている状況を改善する
・問題の切り分けと解決をはかる

4)比較の図
→2軸で項目の違いをクリアにする
<できること>
・商品の比較・検討をする
・人気サービスの違いを分析する

5)段取りの図
→目的や目標までの道のりを「見える化」する
<できること>
・提案書作りの手順をまとめる
・業務の流れを見直す

6)重なりの図
→商品やサービスの「特徴」を浮き彫りにする
<できること>
・好調サービスの強さを発見する
・ロングセラーの理由をまとめる

7)ピラミッドの図
→目指す方向性をはっきりさせる
<できること>
・売上拡大の方針を決める
・巨大企業の動向を予測する

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この7つの図解が、かなりシンプルなので、覚えやすいのです。
図解で考えるノウハウを教えてくれる書籍は結構あるのですが、図解の方法が難しかったり、量が多かったりして、キャパオーバーになることが多かったのですが、7つという量であれば、何とか覚えていられそうなところもグッドです。

図解をする方法を覚えるということは、思考を整理するためのフレームワークを覚えるのに近いと思います。
こういう問題が起こったときには、この図解にあてはめてみると、頭がすっきりと整理されるという、思考のレシピのようなものです。

もちろん、日々のトレーニングが必要で、まだまだ使いこなせてはいないのですが、この7つの図解が身につくことで、デザインの仕事にも大きく生きる気がしています。
この本は、問題と回答というクイズ形式で、普段の仕事や生活にも応用できるケーススタディがついているので、本と実際の生活を往復しつつ、徐々に身につけて行きたいと思います。

ちなみに櫻田潤さんは、ドラッカーの『マネジメント』から『TED』のプレゼンまで、どんなものでも「図」にしてしまうらしいです。
普段から、これを図解にしてみるとどうなるかな?と思いながら生活してみるのも、結構楽しそうですよね。


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